適切な梱包のメリット 【梱包改善専門部会】
適切な梱包は次のようなメリットをもたらします。 ①卜一タルコストの削減 ・損傷を防止できるので、代替品輸送コスト、クレーム処理コストを削減できます。 又、保険料の増加を避けることができます。 ・納期遅れによるペナルティ、契約不履行による損害賠償請求を防ぐことができます。 ②納期の遵守 ・航空機の貨物スペースを効率的に活用できるので、予約便に確実に搭載することができます。 顧客の要望に合わせた出荷スケジュールを組むことが可能になります。 上記により、顧客の信頼が得られ、ビジネスチャンスを逃しません。
輸送中にかかる荷重 (G-FACTOR)
航空貨物では航空機の運行中にかかる荷重 (G-FACTOR)を考慮する必要があります。 航空機の離発着や巡航時、乱気流に遭遇した場合等は、搭載貨物に突発的な荷重がかかる場合が あります。これをG-FACTORと呼んでいます。 G-FACTORの強さは航空機の種類、突発事態の状況、荷重の方向、搭載貨物の位置等で異なりますが、 概ね航空機の ①前後方向で最大1.5G (荷重を受ける物体の重さの1.5倍)、 ②左右方向で最大1.5G、 ③上下方向で最大3G程度となる可能性があります。(状況次第ではこれ以上の荷重がかかる場合もあります。) 例えばB747の前方貨物室に1,500キロの貨物を搭載する場合、前後左右方向に2,250キロ、 垂直方向には4,500キロ分以上の強度をもつバンドやネット、木枠等の「抑え」を施さなければ この貨物がパレット上で移動してしまう可能性があり、最悪の場合は航空機の壁や床を突き破る 事態も考えられます。 金型やトランスミッションのような小型で重量のある金属製品を輸送する場合は、特にこのG-FACTORをご考慮頂き、 充分な強度の鉄枠に製品を確実に固定し、G-FACTORを考慮したバンド、ベルト掛けを行い、外部が完全に 密封された梱包として頂きますよう、ご協力をお願い申し上げます。
PDFファイルをご覧いただくためにAdobe Readerが必要です。最新のAcrobatがAdobe社のサイトよりダウンロード（無料）可能です。